皮張りによって三味線の音色は違ってきます。なのでお店によって三味線の音色は様々です。

インターネットメインの価格で勝負しているお店はほとんど「機械張り」(※手張りを謳ってても実際は機械張りだったりします)です。「機械張り」で音色良く張れる職人さんはほとんどいなくなってしまいましたので「機械張り」の多くのお店は非常に残念な音色しか出せません。

インターネットメインでも本当に「手張り」のお店もあるのですが、いかんせん音色良く張れる職人さんはほんとうに少ない。「手張り」の意味がないくらい残念な音色が多く見受けられます。当店は「手張り」で、しかも「音色良く張れるお店」であると自負しております。

ということで当店にお持ちいただければ、張り具合や手張りか機械張りかなど無料で診断いたします。

皮張り無料診断

皮の張り具合チェック

右が当店の皮張り

因みに上記動画は一応アップしてみましたが、違いがとってもわかりづらい…

マイクでの集音には限界があって、特に皮への打撃音(指で弾く音や撥を当てたときの音)は鋭すぎてうまく拾えない。

左はボンボンしている感じで実際の音色もボンボンしているわけです。

右はうちの張りで聞き取りづらいのですが、指で弾いたときの音色が左に較べて鋭くて、実際の音色では非常にバランスのとれた心地よい音色がするわけです。

逆に張りが緩いほうがマイクだとうまく音が拾えて良く聞こえてしまうというジレンマに陥ってしまうんですがしょうがない…

まぁ、今お使いの三味線の張り具合がどうなのか、皮張りが良いものかどうか持ち込んでいただければその場で診断をします(無料だけど要予約)。

手張りか機械張りかの判断

まぁ、これは見慣れれば誰でもわかるのですが、一応画像を上げとくと下の画像が分かりやすいので掲載しておきました。皮を張ってから何年も経っていて黄ばみも目立つ状態ですが、かえって機械張りであることが分かりやすくなっています。

しかもこれは津軽三味線だから余計にわかりやすいんですよね…まぁ、もしお持ちいただければ手張りか機械張りか診断いたします。

因みにリプルも含め合成皮はすべて「機械張り」です。

手張り

手張り(跡無し)

手張り解説画像
手張り※跡無しの場合

手張り(跡有り)

手張り跡が残る画像
手張り※跡有りの場合

手張りでも跡を消さない職人さんもいて、そうした場合の機械張りとの見分け方のポイントは「挟んだ跡の形状の違い」であったりとか「機械張りは挟んだ跡が均一に並んでる」とか、でしょうか。

手張りのメリット

  • 天然皮の場合1枚1枚に異なる特徴や特性があって、それに合わせて微調整することができます。ですのでその皮が持つ可能性を最大限引き出すことができます。機械張りだと張り方が決まっているので、その中での可能性に留まってしまいます。

機械張り

機械張り解説画像
機械張り

機械張りのデメリット

  • 張る際に非常に高い負荷がかかるので、いづれ胴がばらけやすくなってしまう。特にリプルは半端ない。
  • 手張りと違って細かい微調整ができないので大雑把な音色になってしまう(津軽は逆にこれが良いと思う方もいらっしゃったりします)、繊細な余韻などは求めるべきではないですね。

機械張りのメリット

  • 張る手間が非常に省ける(職人にとって)、なので値段を抑えることができる。
  • マイクなどを使うなら機械張りのほうが音を拾いやすいと思います。

おまけ

胴皮が破けてしまったときの保管方法

胴皮破れのときの保管方法画像
胴皮を剥がさず枠ギリギリまで破けきってください

当店でも以前は使っておりましたが…「三味線が破れてしまってそのままにしておくと胴が壊れてしまう」みたいなことを言って三味線の皮張りの仕事を承るってやつですね。

まぁ、確かにそうなんです。

胴皮を破けてそのままにしておくと胴がばらけてしまって再度、皮張りをする際は「胴の組み直し」って作業が必要になってしまい、皮張り代金以外にお金がかかってしまうってことになります。

なんですけど、今は皮張りの価格も上がってしまいましたし、弾かないけどそのままにしておくと…ってことで皮張りをしようという方が結構いらっしゃるので今はちゃんと説明しております。

上記の画像のように皮は剥がさずに胴の4つの隅までハサミなどを使って皮を破けきって、くり抜くような感じにしてください。この状態にして保管しておけば胴が歪んだりしてバラけることを防ぐことができます。

そうすれば、いざ使いたいときは両面の張替代だけで済みますので〜